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顎関節症について(続き)

先日お話しした顎関節症についての続きです。今回はその治療法についてご説明します。治療法を考えるには、その原因をまず考えなければいけないのはお分かりかと思います。しかしながら顎関節症については、その原因が不明なものも本当に多いです。症状としては、顎が痛い、口が開かない、これははっきりしているのですが、何よりどうしてそうなったのかがハッキリしない場合が多く、我々臨床医としても頭をひねることが多いです。噛み合わせが悪いからだろうと言うのは何となくイメージとしてはわかると思いますが、この噛み合わせすら近年、顎関節症の原因ではないと言う論文も目にします。この写真にあるように、しかしながら、まず噛み合わせを整えるスプリント(マウスピースのようなものです)を装着する事は症状の改善にはまず欠かせないことだと僕は思っています。ここに、とりあえず非外科治療、とありますが、外科手術を受けるのはやはり患者様は怖いと思います。全身麻酔も怖いし、何より手術痕が顔面の皮膚になりますので、命に関わる症状でもありませんので外科手術を選択する症例は少ないと言っていいと思います。私も大学病院の口腔外科の時代に全身麻酔で顎関節症の手術をしたのは1年です数例と記憶しています。実際臨床の現場では、スプリントで症状の改善が見られる場合がほとんどです。当院では、これに加えて、筋肉のマッサージ療法などの理学的なアプローチを行っています。やはり口が開きづらい、開けると痛いと言うのはおいしいものを食べる時には不自由ですので、患者様が皆笑顔でお食事ができるようにがんばって治療しております。